鵠沼ゆかりの女流作家
内藤 千代子
内藤千代子は明治末から大正にかけて彗星のように文壇に登場し、彗星のように光芒を放ち、彗星のように消えていった作家です。幼少時代から鵠沼に住み31歳でこの地でその生涯を閉じ、今ではすっかりその存在は忘れ去られています。
内藤千代子の作品にはモガ(モダン・ガール)的な題材が多く、当時すでに鵠沼の海で『浪乗』に興じたり(生ひ立ちの記)、槍ヶ岳に日本女性として初めて登頂したり(女學世界-日本アルプスへ)と千代子自身、モガの走りであったのでしょう。
千代子の作品を改めて読んでみると、今の時代に十分通用するものです。
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